中之島メーデー

 

雨模様の5月1日午後1時から、大阪市北区・中之島公園で中之島メーデー実行委員会により、800人以上が結集し、「第90回中之島メーデー」が開催された。
　今回は、「8時間働けば生活できる社会を！」をトップに掲げ、「嘘とごまかしで民衆をあざむき、憲法改悪を目論む安倍政権を打倒しよう！」、「集団的自衛権行使を許さず、沖縄辺野古新基地建設阻止！東アジアの平和を確立するため、すべての軍事基地を撤去させよう！」、「核と人類は共存できない！原発の再稼働を許さず、自然エネルギーへ転換しよう！」「『働き方改革』がもたらす長時間労働や格差社会を許すな！外国人労働者への差別を許すな！競争ではなく共生の社会を！」をスローガンに、メーデー実行委員会を代表し、大阪全労協の但馬議長があいさつに立った。
　

1921年に初のメーデーが行われ、100年近いが1935年から敗戦までメーデーが禁止され、今回は90回となっている。全日建連帯の関生支部では、60人以上が逮捕され、未だに8人が拘留され、憲法第28条を無視し、労働者の権利を蹂躙しているし、産別最賃交渉を拒否する等の使用者側が出てきている。非正規が40％、退職金は1000万下がり、軍事・原発建設に金が行き、AIの合理化投資が進められている。しかし、全国で関生支援の輪が広がり、新元号で支配の側の時から私たちの時に変えていこうと訴えた。

　

 

今年は、沖縄ヘリ基地反対協議会の安次冨浩さんが、「沖縄・辺野古新基地建設を許さない！」というテーマで、特別報告を行った。
まず、主権者は国民・人民であり、天皇ではない。沖縄では県民を中心に、オール沖縄で辺野古新基地建設反対の闘いを組み、保守、革新でなく、沖縄のアイデンティティを大切にした。安倍政権は武器を爆買い、トランプにすり寄るばかり、自然災害の被災者の支援も中途半端で打ち切っている。大阪と違い、沖縄３区の衆議院補選でも自由党云々せず、共同闘争で勝利した。大阪は大阪の人たちで勝利を勝ち取ってほしい。権利は与えられるものでなく勝ち取るもの。世継でなく世直しの時代を進めていきたいと訴えた。

「大阪労働者弁護団」からは、ハマキョウレックスの裁判の勝利、さらに非常勤の無期転換の取り組み等から連帯労組に対する組合活動に対する逮捕等の弾圧にかかる報告があった。

来賓あいさつには、社民党大阪府連合として服部良一代表から、あいさつを行い、統一地方選挙で高槻市の川口洋一市議会議員のお礼と、７月の参議院選挙で全国比例から出馬予定の大椿ゆうこさんが自らの関西学院大学の雇止めの交渉報告と決意を述べた。
川口真由美さんの音楽ライブをはさみ、実際に争議を闘っている各組合からの闘争報告があった。
集会終了後、デモを行い、メインスローガン等を中心にアピールし、西梅田で解散した。