9.6老朽原発うごかすな！大集会inおおさか

 

　
　コロナ禍、猛暑、台風10号が近づく中の9月6日午後1時から、大阪市西区の靭公園で、「9.6老朽原発うごかすな！大集会inおおさか」が同実行委員会により開かれ、6,000人を超える人が結集した。

　最初に、主催者を代表し、福井県小浜市の中嶌哲演さんが1000を超える団体・個人に支えられての集会の開催経過、若狭・福井に集中する原発の多くが、40年超過の老朽化し、それをさらに、60年まで延長して無理に動かそうとしている危険極まりない行為をストップしようと訴えた。
　
実行委員会の木原壯林さんが、「老朽原発廃炉を突破口に原発全廃を勝ち取ろう」と、原発老朽化の問題点から、原子力規制委員会の厳しい審査と言っているが実際のずさんさや事故の頻発、原発マネーの不祥事等を取り上げた。福島原発事故から、54基の原発が33基まで減少しているが、老朽原発を無理に動かしての結果で、全廃の道筋が表れてきていると訴えた。
　
江戸時代さながらの高浜町元助役の関電幹部への裏金贈与に始まる事件で、「関電の原発マネー還流を告発する会」の末田一秀さんから、3371名で大阪地検に告発し、当初の裏金3.2億円から次々と出てきて、その問題の根深さを取り上げた。株主代表訴訟の動きもあり、元助役の個人の問題でなく、原発マネーの構造的なもので、裏金作りが常態化し、建設費、電気代の高額化に跳ね返っていると批判した。
　

若狭・福井の原発は、近隣の滋賀県も事故時は大きく影響することから、滋賀の福井原発訴訟の弁護団の井戸謙一弁護士、名古屋訴訟市民の会から草地妙子さんが闘いの状況を報告した。福井県高浜町、美浜町の住民からも、コロナ禍で大阪に出てくることができないため、現場のメッセージが届けられた。
　

福島原発事故は未だ続いており、福島原発賠償関西訴訟原告団からの訴え、全国、関西の各団体、労働組合から取り組み報告等が行われた。
　
原発ゼロ法案が自民党の反対のため、棚ざらしになっており、打開に向けた政党が取り組んでいくということで、社民党大阪府連合の服部良一常任顧問と日本共産党が壇上で紹介された。
　

社民党は、大阪府連合長崎由美子代表、大椿ゆうこ副代表らが参加し、兵庫、滋賀等からも幅広く参加した。
　
最後に集会決議を採択し、集会を終え、難波までデモを行った。デモでは音楽あり、歌ありで、休日の御堂筋で老朽原発廃止の訴えを行った。